【運転初心者向け】気をつけることは?「無事故運転」のポイントは”運転前の準備”で決まっている!

 

”運転初心者”だからといって事故を起こすことは許されません。

 

猛スピードで走る鉄の塊を操作している以上、同乗者、歩行者、自分自身の命を握っているのは「あなた」です。

 

①運転初心者が”運転前”に気をつけるポイント

②運転初心者が”運転中”に気をつけるポイント

「運転初心者が気をつけること」が5分程で分かります。

私は無事故運転をするためにもっとも大切なことは「準備」だと思っています。

 

初心者が気をつけるべき「運転準備」とは?

いきなりエンジンをかけるのではなく、まずは運転の準備から始めていきましょう。

車の大きさ・運転姿勢・ミラーの角度など運転環境を整えることが肝心です。

運転の準備

  1. 車を一周してみる!
  2. 運転姿勢にこだわる!
  3. ミラーの角度を調整する!
  4. 運転だけに集中するために!

運転の準備① 初心者は車を一周するクセ付けを!

特に運転初心者の方にクセ付けてほしいのが、運転席に乗る前に車の周りをぐるりと一周することです。

じつはこの動作は、運送業などプロの現場でも実践されています。

周囲の危険物や車の傷の確認、車の長さや幅を覚える、運転前に気持ちを静めるなど、高い効果があります。

車を一周する効果

  • 周囲に危険物(子供や動物など)の確認
  • 真新しい傷の発見
  • 車の長さや幅を把握
  • 運転間に逸る気持ちを抑える

「車長」や「車幅」を覚えるには?

車の長さや幅を感覚としてある程度理解していると、運転レベルは格段に上がります。

同乗者に四隅ギリギリに立って貰い、その距離感やギリギリの視界を体験してみるのもいいです。

車の幅と長さを覚えるには

  • 運転する前に、車の周囲を一周するクセをつける
  • 同乗者に車のバンパー前に立って貰い、その時の視界を覚える
  • 定期的に自分で洗車をする

運転の準備② 初心者は運転姿勢にこだわる!

正しい運転姿勢

画像参照:日産「正しい運転姿勢」

初心者の方は特に、リラックスできる運転姿勢が重要です。

運転中に座席を動かすと事故の元となるので、出発前にシートを調整しましょう。

理想の運転姿勢

  1. シートの位置 ⇒ ブレーキを踏んだ時に膝が少し曲がるくらい。
  2. 背もたれの角度 ⇒ ハンドルを自然に握って両肩が背もたれから離れない。
  3. 座席の高さ ⇒ 余裕も持ってボンネットを見下ろすことができる。

運転初心者がやりがちな運転姿勢?

運転に集中しているのでしょうが、「前傾姿勢での運転」はかなり危険です。

急なハンドル操作ができず、万が一追突された時に、背中とシートが離れているために大けがをしてしまいます。

運転姿勢の悪い例

  • ハンドルと胸との距離が近い
  • シートと背中の間が広すぎる
  • 覗き込むように運転している
  • 目的地についた後なんだか身体が痛い

運転の準備③ ミラーの角度を調整しよう!

シートの位置が定まったら、ルームミラーとサイドミラーを合わせましょう。

ルームミラーの向きは?

後部座席のヘッドレストが、ルームミラーの右端と左端にくるよう調整しましょう。

目配せだけで見えるよう調整し、首への疲労蓄積を減らします。

サイドミラーの向きは?

左側面から約1/3に車体、下部45%が地面、上部55%に空が映るよう調整してください。

運転の準備③ 運転だけに集中する準備をする!

出発する前にハザードランプなどの「灯火類の確認」や「エアコンの温度調節」などはやっておきましょう。
「ナビの目的地設定」や「オーディオの起動」もこの際にしておきます。
出発前の準備
  • シートベルトやドアロックを確認する
  • エアコンの温度をちょうどよくする
  • ナビ設定や好きな曲をかけておく

運転し”ながら”は事故のもと!

最悪なのは、運転時にこれらの操作に集中してしまうことです。
「ドライブで初めて遠出する」という場合には、運転前の準備により時間をかけましょう。

初心者が気をつけるべき「運転」とは?

実際に、私が運行管理者として”運転初心者”に教育している内容です。

特に「死角」について理解が深まると、事故の可能性はグッと減ります。

現場での運転教育

  1. 横断歩道
  2. 周囲の確認
  3. だろう運転
  4. 自転車
  5. バイク
  6. 死角

初心者が気をつけるべき「横断歩道」

横断歩道に渡ろうとする人がいたら、歩行者優先で停止です。

多くの方が知らないのですが、人がいるかどうかわからない(見えない)時は「一時停止」です。

初心者が気をつけるべき「周囲の確認」

「いつもの道が通行止めだから急遽違う道を通る」、そんな時は普段以上に慎重に運転しましょう。

点滅している歩行者信号、後方にいるロードバイク、バスから降車する園児、視野を広げると見える景色が変わってきます。

視野を広げるにはどうしたらいいのか?

運転初心者やペーパードライバーは、運転や操作、素早い状況判断に慣れていません。

「もしかしたら事故を起こしてしまうのではないか」とソワソワしてしまいます。

まずは大きく深呼吸して、リラックスしましょう。

初心者が気をつけるべき「だろう運転」

 

「大丈夫だろう」「信号はこうなるだろう」「他車はこうするだろう」「この間隔なら行けるだろう」という「だろう運転」は大変危険です。

『運転中の様々なリスクを「多分~だろう」と安易に考えて注意を怠ること』を動静不注視”と言います。

初心者が気をつけるべき「自転車」

2020年の交通事故調査では、”自転車”対”車”の事故では自転車に乗る”6%”が「だろう運転」をしてることが報告されています。

つまり、自転車に乗る人の100人中6人は「たぶん車は止まって譲ってくれるだろう」などという思い込みをしているのです。

最近はフードデリバリーの影響もあり、市街地を走っていたら自転車100台とすれ違うことなど日常的です。

参考:自転車対自動車の出会い頭事故における法令違反別自転車の死者・重傷者数(令和2年)

初心者が気をつけるべき「バイク」

 

車はバイクよりも車体が大きいため、実際の位置よりもバイクが遠くにいるような錯覚に陥りがちです。

バイクの加速は車の”3倍”?

バイクのトップスピードに達する時間は”車よりも約3倍速い”と言われています。

大型のバイクの場合、時速100kmまで達するのに「約3秒」です。

対して、軽自動車の場合は約10秒かかると言われています。

結論として「交差点ではバイクが通りすぎるまで待つ」ことをおすすめします。

運転初心者が知っておくべき「死角」について

慎重に運転していても車には「死角」が存在するため安全とは言えません。

特に「車線変更時」や「右左折時」、「バック時」に以下の死角に注意しましょう。

注意すべき死角
  • 各ピラーの後ろ
  • 停止車両の後ろ
  • 見通しの悪い交差点
  • 車の真下

注意すべき死角① ピラーの後ろ

ピラーとは、車の四隅や左右の窓の間にある柱のことです。

走行中だけでなく、車から降りる時もピラーの後ろに人やものがないかをしっかり確認しましょう。

 

ピラーのすぐ後ろだけでなく、ピラーの後ろと目線の延長線上の死角にも注意しましょう。

上図は、ピラーにより発生する死角の目安です。

特に、車の左右の後ろ斜めには死角が多いのだと意識することが大切です。

注意すべき死角② 停止車両の真後ろ

「停止している車を追い越す」際にも死角が存在します。

上図のように、停止車両の真後ろに見えていない歩行者や自転車がいるかもしれません。

 

注意すべき死角③ 見通しの悪い交差点

車 死角

民家や壁、木々が立ち並んでいるような見通しの悪い交差点も危険です。

自分自身は気をつけているかもしれませんが、上図のように猛スピードでバイクがくるかもしれません。

参考記事  運転に不安があるのは当たり前!運転が苦手なあなたは『かもしれない運転』を意識しよう!

 

注意すべき死角④ 車の真下

「車の真下の死角」にも注意が必要です。

トラックドライバーの講習ではよく説明されるのですが、上図のように死角部分がかなり広いです。

特にランドクルーザーなどのような「高さのある車」は、発進前や降車時に必ずこどもや動物などがいないか確認しましょう。

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