免許返納

親の運転が心配、どうしたらいい?免許返納を勧めるまえにできる運転サポート3選!

親の運転が心配、どうしたらいい?免許返納を勧めるまえにできる運転サポート3選!

最近、両親が運転する車に乗ったことはありますか?

久しぶりに実家に帰った時、父親の運転する車に乗って気になる点が多くありました。

こんなに車庫入れ時間かかったかな?
しかも前の車との車間近い気がする…

しかし、運転好きな両親にいきなり免許返納の話をするのも気が進まないですよね。

私は運転をサポートすることが出来ないか調べた結果、最適な解決策を見つけました。

①高齢者ドライバーの為に用意したいマストアイテム

②親の運転が安全かどうかのチェックをしてみる

③高齢者の免許返納の前にできることを考える

高齢の親に対する運転サポートについての内容が5分で分かります。

ただ闇雲に免許の返納をすすめて、高齢の両親の自尊心を傷つけてしまう前に、一度この記事に目を通してください。

 

関連記事 【免許返納】平均年齢は76歳、実際何歳まで運転できる?

 

免許返納のメリット・デメリットは?

メリットtデメリット

運転の心配な親が免許を自主返納してくれると、良いことづくしのように思えます。

しかし、もちろんデメリットもあります。

 

免許返納のデメリット

親の運転が心配、どうしたらいい?免許返納を勧めるまえにできる運転サポート3選!

免許返納のデメリットは、結果的に不便や不健康を引き起こすリスクがあることです

 

免許返納をすると、公共交通機関や買い物などで割引特典を受けることができます。

しかし、公共交通機関の割引があっても、バスや電車の本数が少ない地域であればかなり深刻な問題です。

 

また、割引特典を活用して買い物をしていても、お米などの重量物の持ち運びは車がないと難しいです。

重量物の運搬対策として、近くのスーパーの宅配サービスやネット購入を利用して配達してもらいます。

 

しかし、宅配サービスを多用するあまり、今度はあまり外に出かけなくなります。

家にこもりがちになった高齢者の認知症が突然進んでしまう、介護サポートが急に必要になったという事例もあります。

 

デメリット
 気軽に買い物、病院にいけない
 重いものを持ち運べない
 家に引きこもりがちになる

免許返納のメリット

親の運転が心配、どうしたらいい?免許返納を勧めるまえにできる運転サポート3選!

免許を自主返納した方への大きなメリットは、「運転経歴証明書」を提示すると特典が受けられることです。

「運転経歴証明書」とは見た目はまったく免許証と変わらない身分証明書です。

 

買い物などで様々な特典を受けれる!

 

「運転経歴証明書」を提示することで、例として以下の特典があります。

運転経歴証明書の特典例

・公共交通料金の割り引き(自治体によっては無料)

・タクシー料金の10%割引

・イオンまたイトーヨーカドーにて自宅までの配送が可能

・各種公共施設などの入場料、飲食代も割引

「その他の運転経歴証明書による特典」については、以下の記事に詳細をまとめています。

年齢によっては特典をもらえない可能性があるので注意が必要です。

 参考: 免許返納の特典や割引を徹底解説!年齢しだいでは特典が受けられないかも?!

東京都の高齢者向け割引サービスの一例

 

免許を返納しなくても、65歳、70歳と、ポイントの年齢に達したときに適用される割引サービスがあります。

シルバーパス

対象東京都に住む、70歳以上の方向け。
内容区市町村民税に応じて割安で以下の対象バスや電車に乗れる。
都営交通都バス、東京さくらトラム(都電荒川線)、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナー、など
民営バス朝日自動車、小田急バス、神奈川中央交通、関東バス、京王電鉄バス、京王バス東、京王バス中央、京王バス南、京王バス小金井、京成バス、京成タウンバス、京浜急行バス、国際興業、新日本観光自動車、西武バス、立川バス、東急バス、東急トランセ、東武バスセントラル、西東京バス、日立自動車交通、大島旅客自動車、三宅村営、八丈町営、など

都立施設などの割引

対象東京都に住む、65歳以上の方向け。
内容東京の都立施設(動物園、水族館、公園、庭園など)に割安で入場できる。

毎年9月15日~9月21日の老人週間中は、無料で公開されています。

 

駐車場所の優遇措置

対象東京都に住む、70歳以上、且つ、都内の警察署で標章交付の申請をされている方。
内容専用の標章を車内に掲示すると、官公庁・福祉施設などの専用駐車区間に駐車することができる。

(参考:交通機関等の割引)

このように、免許を返納しなくても各都道府県ごとの高齢者を金銭的にサポートしてくれるサービスは、多種多様にあります。

運転経歴証明書によるサービスとうまく併用すれば、免許返納後には経済的に余裕ができる可能性が高いです。

運転経歴証明書の取得方法や必要なものは以下の記事にまとめています。

ポイントは、「最寄りの免許センター」で手続きすることです。

車の維持費が浮く!

 

車の免許を返納するということは、車を保有する必要がありません。

つまり、車の維持費が浮く、というのも大きなメリットです。

こちらのサイトでは、かなり詳細な車の維持費の概算がわかります。

 車の維持費の計算

私の父親が保有している車の年間の維持を上記サイトで計算してみると、「234,882円」でした。

1ヵ月で『19,573円』です。

もし免許返納したとして、車の代わりに電車やバスを利用しても、月約2万円も費用は必要ないでしょう。

駐車場を利用して土地活用できる!

戸建の駐車場を貸す収益モデル

車を処分後、空いた駐車場のスペースで土地活用をしてみるというのもいいですね。

戸建てにお住まいの方や、駐車場用として保有している土地があるという方には特におすすめです。

「特P」という駐車場管理サービスならスマホひとつで簡単に土地活用が始めれます。

しかも、登録手数料などの初期投資も「ナシ」なんです。

「こんな場所、だれも停めないから土地活用なんて無理…」なんて思っていても、その駐車場を必要としている人はいます。

コスト0円で始められるスペースビジネス「特P」

 

メリット

 公共交通機関の割引を受けることができる

 車の維持費、事故のリスクを無くすことができる

 駐車場を利用して、土地活用による副収入を得ることができる

免許返納の「デメリット」と「メリット」まとめ

免許返納のデメリット免許返納のメリット
気軽に買い物、病院にいけない公共交通機関の割引を受けることができる
重いものを持ち運べない車の維持費、事故のリスクを無くすことができる
家に引きこもりがちになる
駐車場を利用して、土地活用による副収入を得ることができる

免許返納を勧めるまえにできる運転サポート3選

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一度免許を返納してしまうと、また車に乗りたいと思っても再び運転免許試験に合格しないと運転できません。

高齢の両親に免許返納を勧める前に、私達が親の安全運転のためにできるサポートはないのでしょうか?

3つの運転サポートを紹介していきます。

①高齢者ドライバー向けのマストアイテムを用意する!

高齢者ステッカーや高齢者マーク

まずは、高齢者ステッカーや高齢者マークを付けましょう。

このステッカーを付けるだけで、後続車は車間距離に気をつけてくれたり、クラクションを鳴らしにくくなったりします。

年齢によって高齢者マークやステッカーを貼る義務はあるの?
75歳以上のすべてのドライバーには、高齢者マークを貼ることが義務付けられています。
ちなみに、70歳~75歳の高齢者でも、自分の運転が危ないかもと意識しだしたら高齢者マークを貼ることを推奨しています。

コーナーポール

コーナーポールを助手席側のクルマの先部分に装備すると、車幅感覚がわかりやすくなります。

もちろん、ポールの長さは調整できます。

座高が低い方や腰が曲がっているという方は、普段の運転姿勢でポールが見えるように調整しましょう。

補助ミラー

年を経るにつれて、視力の低下や腰が曲がってしまったりなど、いつも通りの運転姿勢をとっていても死角は広がってしまいます。

補助ミラーと取り付けると、元々ついているミラーより広い範囲が見えるようになります。

貼るだけで取り付けれるタイプもあるので、簡単に使えるのも利点です。

誤発信防止システム

誤発信防止システムとは、ブレーキとアクセルの踏み間違いを回避するためのシステムです。

特に最近のクルマには、誤発信防止システムが標準装備されていることが多いです。

もし、誤発信防止システムが標準装備されてなくても、後付けでこの機能を追加することができるんです。

しかも、自治体によっては費用の9割を補助してくれるところもあります。

高性能なドラレコ

判断力、認知力が衰える高齢者ドライバーにとって、
安全運転や事故後の連絡を的確に支援してくれるアイテムはとても重要な役割を担います。

最近では高級車のみ、また新車だけに搭載されているモノだけではなく自動車を購入した後でも安全支援システム搭載したドライブレコーダーが急速に普及しています。

ドラレコ+(プラス)を知っていますか?

私は、年配の両親が車の事故の加害者・被害者になった場合、落ち着いて正しい行動を取れるのか心配でした。

つまり、私の両親には、事故を起こすことよりも事故を起こした後のサポートが必要だと気付きました。

そんな時、パイオニアから販売されている「ドライブレコーダー+(プラス)」というドラレコを見つけました。

この商品を調べてみると、そんな私の不安を一気に解消し、それ以上の安心と安全を与えてくれるものだと分かりました。

「ドラレコ+」の最大の特徴は、

・交通事故(大きな衝撃)
・自然災害
・急病状況

などのトラブルに応じて、

・警察
・救急
・JAF
・家族

に自動連絡してくれることです。

まとめ
高齢ドライバーのマストアイテム
・高齢者マークやステッカー
・コーナーポール
・補助ミラー
・誤発信防止システム
・高性能ドラレコ「ドラレコ+(プラス)」

②親の運転が安全かどうかのチェックをしてみる

ポイント

親の運転する車に乗る機会があったら、「安全運転診断サービス」を利用してみましょう。

また、「み・ぎ・あ・し・は」の頭文字で運転をチェックしてみましょう。

高齢者安全運転診断サービス

「高齢者安全運転診断サービス」をご存知でしょうか?

高齢ドライバー向けに、自身の運転能力低下をわかってもらうサービスです。

方法としては、まずドライブレコーダーを貸し出して、本人の運転を録画します。

運転者の「ありのままの姿」を映し出し、運転能力を客観的にチェックしてもらいます。

年齢によって低下する運転技術の一例

・瞬発力や判断力が低下し、突発的な運転動作に対応できなくなる。

・首の可動域が減り視野が狭まる、結果として運転中の死角が増える。

・関節や足首が硬くなり、アクセルやブレーキなどの微調整が難しくなる。

これらの動作は、運転中に当たり前のようにしている動作です。

身体機能の低下は、ある日突然起こるのではなく徐々に身体を蝕みます。

当たり前の運転動作の低下は、客観的な数値や結果で教えてもらえないと自分では気づけないものです。

「み・ぎ・あ・し・は」がチェックポイント

日産自動車が呼びかけている『助手席孝行』という言葉があります。

車を運転する高齢の親・祖父母をもつ家族に向けて、助手席から高齢ドライバーを見守り、運転能力を確認することです。

では、具体的に何を注億すればいいのでしょうか。

日産は、注意点を5つのポイントに絞り、その頭文字をとって「み・ぎ・あ・し・は」を助手席孝行の合言葉としています。

「み」=ミラーちゃんと見てる?
 走行中や交差点の進入時に、バックミラーやサイドミラーでしっかり確認できていますか?

 

「ぎ」=ギヤチェンジ迷ってない?
 発進時のギヤ操作に間違いや迷いがなく、AT車ならシフトレバーのポジションをPからD、またはRへの切り替えはスムースですか?

 

「あ」=アクセルとブレーキ急じゃない?
 アクセルペダルとブレーキペダルの、足の移動はスムースですか? 急発進や急ブレーキになっていませんか?

 

「し」=シャカンキョリ保ててる?
 法定速度を守って走っていますか? 前方のクルマに近寄りすぎずに、正しい車間距離を保てていますか?

 

「は」=ハンドル遅れてない?
 交差点やカーブ時に、ハンドルを切るのが遅れて急ハンドルになっていませんか?

非常に覚えやすくシンプルな点が特徴です。

高齢の両親の運転に同乗するきっかけがあったら、この「み・ぎ・あ・し・は」を思い出してみましょう。

まとめ

・ドラレコの録画動画を使った「高齢者安全運転診断サービス」で客観的に運転をチェックする。

・『助手席孝行』での合言葉は「みぎあしは」。

「み」=ミラーちゃんと見てる?
「ぎ」=ギヤチェンジ迷ってない?
「あ」=アクセルとブレーキ急じゃない?
「し」=シャカンキョリ保ててる?
「は」=ハンドル遅れてない?

③安全運転相談ダイヤルに相談してみる

最新

身体の異変があって救急車を呼ぶべきか迷った時に、救急相談センターに電話をすればどうすべきか教えてくれます。

同じように、運転に関する異変や悩みなど、誰に相談すればいいかわからない時は、「安全運転相談ダイヤル」に相談してみましょう。

「安全運転相談ダイヤル」について

各都道府県警察では、運転に関する悩みや相談を気軽にできる窓口があります。

対象は、身体機能の低下から、車の運転に不安を感じているドライバーの方やそのご家族です。

担当の職員に気軽に相談することができる窓口があります。

「安全運転相談ダイヤル」についての詳細

・電話番号は、「#8080」

・対象は、日常の運転に悩む本人やその家族

・担当職員は、医療系専門の職員

・対応時間は、各都道府県ごとに違いますが、基本的に平日午前8時30分~午後5時15分。

・通話料は、利用者負担

解決策として、安全運転の継続に必要な助言や指導、または運転免許証の自主返納や特典の案内について詳細に教えてくれます。

両親に免許返納を勧めるか迷った際は、一人で悩むのではなく専門家に相談してみましょう。

口コミによると、担当職員は、看護師等の医療系専門職員をはじめとする専門知識の豊富な職員なので親身になって話をきいてくれるようです。
まとめ

・電話番号は、「#8080」

・対象は、日常の運転に悩む本人やその家族

・担当職員は、医療系専門の職員

・対応時間は、基本的に平日午前8時30分~午後5時15分。

まとめ:高齢者の免許返納の前にできることを考える

免許返納

今回の記事では、高齢者に対して自主返納以外の選択肢を紹介しました。

免許返納のデメリット
気軽に買い物、病院にいけない
重いものを持ち運べない
家に引きこもりがちになる

免許返納のメリット

公共交通機関の割引を受けることができる
車の維持費、事故のリスクを無くすことができる
駐車場を利用して、土地活用による副収入を得ることができる
高齢ドライバーのマストアイテムを準備する。

高齢者マークやステッカー
コーナーポール
補助ミラー
後付けできる誤発信防止システム
高性能ドラレコ「ドラレコ+(プラス)」

・高齢者安全運転診断サービスで客観的に運転をチェックする。
・「み・ぎ・あ・し・は」で助手席孝行する。

「み」=ミラーちゃんと見てる?
「ぎ」=ギヤチェンジ迷ってない?
「あ」=アクセルとブレーキ急じゃない?
「し」=シャカンキョリ保ててる?
「は」=ハンドル遅れてない?

・「安全運転相談ダイヤル」に相談してみる。

電話番号#8080
対象日常の運転に悩む本人やその家族
担当職員医療系専門の職員
対応時間基本的に平日午前8時30分~午後5時15分

高齢者にとって免許返納は大きな問題となります。

気軽な移動手段を失うことは、生活スタイルが180度変わってしまうことでしょう。

しかし、日々の生活は安全が最優先されることで成立し、安全・安心をないがしろにすることはあってはなりません。

そのためには高齢ドライバーの運転を支援・サポートするアイテムを私たちが上手に活用し、快適かつ安全なカーライフを提供してあげましょう。

年老いた親に免許の自主返納について話し出す前に、安全をサポートしてくれるアイテムを調べて支えてあげることが子供の役割です。

各種サービスやアイテムを使って出来るだけ長く楽しく安心・安全のカーライフを過ごして貰う為の工夫をしましょう。

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